essence of life

story

毎日の暮らしに、エッセンスを。

人と人とのつながりや、豊かな自然が今も残り、伝統・文化が育まれる長崎・波佐見。
essenceのアイテムたちは、ゆったりとした環境の中から生まれました。
毎日が楽しくなるような遊び心のあるデザインや、豊富な色・柄のバリエーションが揃う、
大切な時間を一緒に過ごして欲しいものばかり。
手にとった人がぬくもりを感じるような商品づくりを目指しています。
毎日の暮らしに、エッセンスをどうぞ。

essenceが生まれる場所、波佐見。

長崎のほぼ中央に位置する波佐見町には、今でも窯焼を生業としている家庭が数多く残り、窯の煙突が立ち並ぶ光景が見られます。400年余りの歴史を持つ波佐見焼の発祥は、江戸時代・慶長4年、主大村善前が朝鮮より李祐慶兄弟らの陶工をともない、波佐見町村木の畑ノ原、古皿屋、山似田の3ヶ所に連房式階段状登窯を築いたのが始まりだと言われています。

「くらわんか碗」とも呼ばれる波佐見焼は、丈夫で割れにくく手頃な価格で手に入る食器として、それまで芸術品であった陶磁器の文化を大きく変え、人々の日常の道具として親しまれてきました。波佐見町では、得意とする大量生産を行うために成形、型起こし、絵付け、窯焼とそれぞれに作業を発注する分業体制を取っています。しかし、多くの人が連携して関わるこの体制は、新商品を開発する際に多額の費用と時間が必要になるため、新しい商品が生まれにくいのも事実です。

essenceは、デザイン・計画だけでなく原型や使用型などの成型の工程までを自社工房で行なっています。これにより、波佐見の伝統技術を活かしながらも時代のニーズに合わせた新しい商品開発が可能となりました。私たちはessenceの新しい展開を、これからの波佐見焼の発展に繋げて行きたいと考えています。

essenceができるまで

essenceが生まれる場所は、80年前に立てられた古い製陶所の跡地を改装した工房。瓦屋根や鍵穴式の窓、砂壁などの昔の趣を残した建物です。デザイナーが伝統的な波佐見焼や身近な物、自然、アート作品など、様々な物からインスピレーションを得てラフスケッチを行ない、それを元に図面や石膏、粘土で実物大のサンプルを起こします。

そこから原型師が石膏でロクロやカンナ、小刀などの道具で原型を作ります。陶磁器は窯で焼成すると縮むため、経験値をもとに少し大きめの寸法で原型を成形し、イメージ通りになるまで何度もやり直します。こうして出来上がった原型の外側を石膏で囲い(使用型)、それを生産量に合わせて用意します。使用型は泥漿鋳込み、圧力鋳込み、機械ロクロなどの職人に渡り成形され、その後、窯元にて900℃で素焼きされます。素焼きされた素地は吸水性があるため、この段階で下絵付け施釉(釉がけ)などの加飾を施します。ロゴマークの銘判もこの時に入ります。

その後、再度1300℃で焼かれ、磁土が焼きしまり釉薬がガラス化した状態になって陶磁器が出来上がります。ここでイメージ通りであれば生産ラインに乗せることができますが、製品の出来具合によっては一からやり直す場合もあります。量産した商品は割れが無いか、傷が無いか、歪んでいないか、鉄粉が付着していないかなど、細かな検品を一つずつ行ない、通過したものだけがお客様へ届けられます。

essenceをつくる、手と手と心。

essenceでは技術者との何気ない日々の雑談からプロジェクトが始動することも珍しくはありません。それは、一人ひとりの個性を活かしたもの作りがしたいから。一人の技術者と長く深く付き合うことでお互いを知り、いい物が生まれる土壌になるのです。

「新しい陶器を生み出すことは簡単ではないけれど、その過程を共に楽しむことができる熱意のある技術者がいることが大切」とディレクターの阿部は語ります。伝統を守るためにデザインがあり、匠の技があるからこそ量産ができる。そして、何よりももの作りを楽しむ仲間たちがいるからこそ、暮らしを楽しむための陶器が生まれる。こうして今日も、波佐見から暮らしの陶器をお届けしています。

どうか、その手で、その温度を、その想いを、お確かめください。